防音室に入って体感できるエリアに招き入れていただき、いざ!体験です!

①一般居室
②スタンダード防音ルーム
③プレミアム防音ルーム

3つのお部屋があり、手前の一般居室から説明を受けます。

扉を閉めて、中でピアノの演奏を想定した音を流していただきます。
すると、結構な音漏れが・・・

一般的な部屋の造りとしては、垂木やLGSといった下地材に、石膏ボードが貼られています。
下地材と石膏ボードの間にグラスウール等の断熱・吸音材があっても、音は防ぎきれません。

「戸建てよりマンションの方が防音性が優れているので、戸建てに比べると音漏れを防いでくれます。でも、窓や換気口などから音が漏れやすく、戸建てと違ってすぐ隣がお隣さんのお部屋なので、普通の居室で音を出すと当然クレームになりますよね。」

続いて、スタンダード防音ルーム。
中はこんな感じで普通の部屋に見えます。

外から聞くと、先程の一般居室に比べて音の漏れ方が全く異なりました。

構造を見てみると、一般居室との違いがありました。
外側は一般居室と同じく垂木やLGSで下地が組まれていて、石膏ボードが貼ってあります。
ただその内側には、壁には遮音パネルが重ね貼りしてあり、床にはフローリングの下に遮音マットが敷いてありました。

「石膏ボードと遮音パネルの小さな隙間には遮音コーキングを施工して、とにかく隙間を作らないようにします。
フローリングは一般的なもので結構ですが、クロスは一般的なビニールクロスだと音を反射させてしまうので、布クロスを貼っていただきます。布クロスであれば音を吸収してくれて、音の伝わり方が違うんです。」

実際に防音室内で手を叩いてみたところ、音の反射の仕方が全く異なりました。(全然響かない!)

壁に、凸凹のあるクッション素材(オトピタ)を貼れば、更に吸音してくれます。

続いて、プレミアム防音ルームです。

構造を見てみると「下地材+石膏ボード+防音パネル」の組み合わせが2重に施工されていました!
音の漏れ方も一番音漏れが少なかったです。

「でも、ドラムやベースなどの楽器の音はどうしても防ぎきれません。振動として伝わってきてしまうので・・・」

確かに、歌声やギター・ピアノといった高音域の音はほとんど聞こえませんでしたが、ドラムとベースの音は若干漏れていました。
完全な防音は難しいことを理解した上で、計画した方が良さそうです。

防音室の内部の造りについても、正方形だと壁に反響した音同士がぶつかって変な音の聴こえ方になってしまうので、そうならないように音の反響についても考えて作る必要もあるとのこと。
シアタールームにしたい方は、特に気を付けなければいけない点です。

「コロナ禍で防音室を作りたいというお客様の訪問が増えています。3部屋の違いを体験できるショールームは全国でもここだけです。地方在住の方が体験にいらっしゃることもありますよ。」

防音ルームを作りたいという方は多いはず。
編集者の私も楽器をやっているので、防音室は憧れです。
是非、検討されている方はサウンドショールームに行って体感してみてはいかがでしょうか?