今回のご相談はこちら

家族構成は30代前半の夫婦と生まれて6ヶ月になる男の子です。
将来もう一人子供が欲しい事も考え、75㎡は広さが欲しいと考えました。
平凡な共働きなので、
将来二人の子供の教育費や老後の貯蓄などを考えると
物件の価格は抑えめにしたいと思っています。

そのことを考え、価格抑えめの60㎡未満のマンションに家族4人が
子供の成長に合わせて上手に暮らす事が出来れば
広さに拘らず、物件探しが出来るので有難いです。

妻が現在テレワークなので、家で仕事が出来るコーナーと
子供のものがどんどん増えてくるので収納の方法なども
宜しくお願い致します。

今回のプランのポイントは7つ

1.個室は主寝室のみにし、オープンに出来るように仕切って広く使う。
2.リビングダイニング兼用(ソファダイニング)を採用してお部屋を広く使う。

3.高さが変えられるソファダイニングで子供の成長に合わせた使い方をする。
4.幼児期、LDに接するプレイスペースに防音タイルカーペット。
いろいろな使い方が出来るウルムスツール!
5.可動間仕切り収納を成長に合わせて買い足して使う。
6.学童期(小学生)はゆるく仕切って、自分が管理するスペースを作り自立を促す。
7.青年期(中学校~高等学校)は狭くても個のスペースを作ってあげる。


図は①乳児期と②幼児期です。

1.個室は主寝室のみにし、オープンに出来るように仕切って広く使う。

こちらの物件は55.79㎡と60㎡以下です。
個室は5帖ほどの主寝室のみ取り、主寝室の中に奥様のテレワークコーナーを作り
お一人で集中出来るように致しました。
プレイスペース側は天井から腰下までの2枚透明ガラス窓で仕切っているので、
キッチン側のガラス戸と両方をオープンにすればベットルームが広々とします。
子供が小さいうちは隣のプレイスペース側にベビーベッドを置いて2室を一室として使いましょう。
仕切り窓を開ければ、お子さんの様子もわかるので安心です。

南からの光の恩恵も受け、気持ち良く過ごせます。
来客時など見られたくない時はカーテンでサッと隠せます。

2.リビングダイニング兼用のソファダイニングを採用してお部屋を広く使う。
3.高さが変えられるソファダイニングで子供の成長に合わせた使い方をする。

LDにダイニングテーブルセットと別にソファを置いてしまうと
家具ばかりでかえって狭くなってしまう事があります。

そうした場合は是非、多機能リビングダイニング兼用家具(ソファダイニング)を使いましょう。
図はママがキッチンでお料理をしていて、パパがソファでくつろぐ横でベビーが寝転んで
遊んでいます。(座面高さ20センチ)ソファは座面高さが脚で変えられるタイプなので、
床に転がるベビーと
目線高さが近く、コミュニケーションも取りやすく、
床直の為、落下事故も防げます。

テーブルは高さと幅が変えられる万能タイプです。
冬はコタツに早変わり!子供はコタツ好きですよね♡


(色々なタイプが出ています。イメージ写真。)

4.幼児期、プレイスペースに防音タイルカーペット。

(防音タイルカーペット写真はイメージです。)

マンションの下階に対して子供がおもちゃで遊ぶ音などは
一番気になるところですね。
ここでおススメなのが、LL-40の防音機能を持った50センチ角タイルカーペットです。
接着をせず裏が滑り止め加工されているので、
置くだけで良く、汚れたらその部分だけ洗えます。
防ダニ加工してあり、美観的にお洒落な色柄が色々出ています。

幼児期は遊べる空間を用意して、思う存分遊ばせて想像力を養ってあげる事と
音を気にせず、集中できるようにしてあげられるのは大切です。
広さは確保してあげたいのでなるべく家具は最小限に。

●いろいろな使い方が出来るウルムスツール!
多機能家具としておススメしたいのがウルムスツールです。

ドイツのバウハウスの概念をそのまま受け継ぐスツール、多機能な要素をデザイン。
名前の由来は「ウルム造形大学」のマックスビルさんが
考案したものからきているようです。
使い方は様々、イス・踏み台・サイドテーブル・シェルフ・本棚・・・
超万能で丈夫、デザイン性にも優れているので、大人から子供まで長く使って頂けるものです。
幼児期の子供のお絵かきテーブルにちょうど良いサイズです♪
(ウルムスツール 写真はイメージです)

又、収納はカラーボックスで充分ですのでお子さんの手の届く高さで計画してあげて下さい。
2段~3段がちょうど良いでしょう。
洋服掛け用ハンガーパイプもカラーボックスに組み込んであげると、
自分でお着換えしてハンガーに掛けて仕舞えるようになり自信が付きます。
写真はイメージです

5.可動間仕切り収納を成長に合わせて買い足して使う。

ハンドル操作ひとつで簡単にご家族だけで動かせます。
写真はイメージです。

6.学童期(小学生)はゆるく仕切って、自分が管理するスペースを作り自立を促す。

(写真はイメージです。リビング学習は親に見守られる安心感で伸びると言われる)

基本お母さんの目の届くところ(リビング学習)をお勧めしています。
TVの横にカウンターを設けてあるので、
食事の時間にはそちらに移動するなど継続して出来るようなスペースがあると便利です。
キャスター付きのワゴンに学習道具をお子さんごとに用意して
どこでも移動して、すぐに学習出来るようにしてあげると、
モチベーションが下がらず、勉強癖がつくでしょう。

また自分が管理出来るスペース(クローゼットなど)を用意してあげる事も大切です。
今回は可動間仕切りタイプのクローゼットにしました。(使いまわし出来る為)
カラーボックスは使いまわして高さを増やし、自分のお気に入りのモノ、
本や学校で作った工作や絵などを飾ってあげると良いでしょう。
タイルカーペットは移動させて置くだけなので、便利ですね。

7.青年期(中学校~高等学校)は狭くても個のスペースを作ってあげる。


天井までの間仕切り可動収納で、開けると勉強机が出てくる本棚タイプのもので
各自の勉強スペースを用意してあげました。
間仕切りはツッパリタイプのパーテーションです。
クローゼットは移動させます。
将来的に又、広々と使えるように、固定ではないもので対応しました。

パーテーションの上部は空いているタイプのものにすれば光も取り込めます。
ドアの代わりにロールスクリーン又はカーテンで仕切ります。
(間仕切り用のカーテンも販売されています)

お子さん達が巣立ち、ご夫婦二人になった時は
広々とした空間に戻す、又は夫婦別々に個室を設ける等
可動式間仕切り収納を移動させるだけです。
壁を造らず、可動収納などで対応していく事が変化に対応できる間取り造りに繋がります。

いかがでしたでしょうか?
今回は子供の成長に応じての可変のプラン。
必要な時期に家具を買い足して使いまわし、万能家具の数々を上手く使って
60㎡未満を克服致しました。
これで物件探しの枠が広がったのではないでしょうか?

では、また
間取り相談室へのご相談お待ちしてま~す❣


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さがつく設計士 齊藤