第一弾は、あのスゴイ商店街

 

普段人が混むところが苦手な自分だが、商店街だけはあると知ったら行ってみたいと思っています。新旧様々なお店が立ち並び、面白い物事が詰まっている商店街は、いつもサプライズボックスのように色んな驚きと感動をもたらしてくれます。

そんな「商店街巡り」が続いているなか、一つびっくりするのは、「○○銀座商店街」があちこちにあること。調べてみたら、日本全国になんと300以上あるとか。やはり繁栄の象徴である「銀座」はみんなの憧れなんでしょうね。

そして「○○銀座」の元祖は、十条銀座商店街・砂町銀座商店街と共に「東京三大銀座」の座を占め、3つの商店街からなる全長1.3km、約400店舗がひしめいている「東京一長い商店街」こと、戸越銀座商店街だそうです。

(日本では、大阪の天神橋筋商店街に次いで2番目の長さ✨)

ただ、戸越銀座商店街の場合は、水はけ問題の解決策として、1923年の関東大震災に大きな被害を受けた銀座のレンガ通りから、処分に困るレンガの瓦礫を譲り受け、地面に敷き詰めたことが由来だそうです。

そのおかげで、道が歩きやすくてお洒落な雰囲気が漂っていて、まさに一石二鳥の策だったんですね!

 

一度食べたら忘れない
中毒性ありのグルメ

 

そして戸越銀座商店街と言えば、殆どの人が「コロッケ」を思い浮かぶでしょう。それほどコロッケが名物となっているんです。

その餡も多種多様。定番のポテト・黒毛和牛・かぼちゃ・カレーから、一風変わったフォアグラ・おでん・魚まであって、どれも美味しそう!チャレンジ精神旺盛の持ち主なら全制覇したいと思うこと間違いなし。コロッケ好きの自分もそうですが、住むところが遠く…涙

こういう時こそ、「近くに住みた~い!」と天に向かって叫びたくなりますよね。

▲シュウマイ巻90円、大根80円(後藤蒲鉾店にて) ※地図はこちら

写真は、どちらも「後藤蒲鉾店」で撮ったもの。テレビの取材などがいっぱいあり、好きな芸能人も何組か来たことがあるようなので、気になって注文してみたら、しょっぱすぎず体に染みわたる優しい味が凄く好きで、気が付いたらお皿を平らげました。

この店にはウィンナー巻、うずら玉子巻き、コーンさつま揚げなど色んな面白い種類のおでんがあって、とにかく楽しい。どれにしようかなって迷ったり、どんな味だろうなって想像したり、口に入れるまでワクワクするのも、楽しみの一つですよね。

▲他のお店には餃子が包まれたカレーパンも!(驚)

そのほかに、100%米粉で作った特製の「北極メロンパン」や焼き小籠包、台湾屋台グルメの「台湾大鶏排」、ポタージュまん、唐揚げまんなど、食べ歩きにもぴったりで手土産にも喜ばれるグルメやスイーツが集まっていて、見るだけでよだれが垂れてしちゃいます。

▲老舗のベーカリー「はりまや」(※地図はこちら)のカレーパンはサクサクもちもちの皮に、どろっと煮込んだカレーの餡とバランスがよく、食べる途中から次の一個を考え始める一品。

▲取材の日に出会った、「みるくに小豆」、「お味噌に麩」、「ほうじ茶に胡麻」、「和紅茶に干ぶどう」など普段味わえない面白い味のチョコレートを扱う「江戸越屋」は、普段ネットでしか販売していないが、商店街に声をかけてもらい、2日限定で出店しているとのこと。このような不定期のコラボ企画も含めて、日頃色々楽しめそうですね(^^♪

 

グルメだけじゃない!
心をあっためる人情味も大きな魅力

 

街並みが綺麗(2016年まで10年かけて電線を地下に埋めたことも奏功した)、美味しいものが沢山、活気あふれる。それだけで十分魅力的なのに、昔ながらの人情味が残っていて、気が張らず素でいられる雰囲気がしているのは、ここに住みたい!と強く思わせる理由なんです。

前述の「後藤蒲鉾店」で何にしようかって悩んでいた私を嫌な顔一つもせず見守って、「ぺいぺいで払うと20%オフのキャンペーンやっていますよ」「食べ終わったら容器を持って帰ってもいいですよ。捨てますよ」と優しく接してくれた店員のおばさんもそうですし、

カレーパンを買うとき、店員さんのおばあちゃんとのやり取りを微笑んで見ていた後ろに並んだおじさんたちもそうですし、

私が写真を撮っているのを見て、「昔商店街はもっと長かったよ。あそこに郵便局がなくなってからお店も減っちゃった」と、商店街のあれこれを親切に教えてくれたベンチに小休止していたおじいちゃんもそう。

みんな本当に優しくて親しみやすく、心が温まりました!!!

】【左下】昔からここで商売している方々に、「おもてなし」の真髄を見せていただきました。
右下】福島の新しいお米のブランドの試食イベントだって、スタッフさんがみんな丁寧で生き生きしていて、何て愉快な人たちなんだろうとすごく好感を持ちました。

 

ここも見所!
錚々たるメンバーのサイン

 

そしてテレビっ子の自分には、やっぱりTV番組の取材時の写真や、有名人のサインにどうしても目が行ってしまいます(笑)。

目が眩むほどずらりと並ぶ写真やサインを眺め、「へー、この人も来たんだ」とお馴染みの顔を見つけたり、大好きなタレントや漫画家も来たと知って「じゃ同じものに頼もうか」と興奮したり。聖地巡りのような気分で見回れるのも、よくメディアに取り上げられる戸越銀座商店街ならではの贅沢ですね。

▲有名なお店ほどよく紹介されているので、写真の顔ぶれも豪華。

▲サインに関しては、本当にそれぞれの個性も出るし、素敵な絵が添えられているのもあるので、時間をかけてじっくり見ておきたいものですね。

 

心配りのあるスーパーなど
生活に密着したお店も満載

 

有名なだけあって、各地から押し寄せてくる観光客が多く、いつも賑わいを見せる戸越銀座商店街。実はマック、ドトール、カルディなどお馴染みのチェーン店のほかに、クリーニング・本屋・八百屋・ダイソーなど、日常生活に便利なお店もそこかしこにあって、観光向けのスポットより、日常の暮らしに根ざした印象を受けます。

特筆したいのは、スーパー。商店街に「オオゼキ」と「文化堂」といった2つのスーパーがあるんですが、とくに後者は細かな心配りが詰め込んでいて、近所にあったらいいなと、一目惚れしました。

】たとえば「今夜はあったかお鍋」コーナーに、お鍋に必要な食材をまとめてくれたり
左下】まるでどこかのカフェや喫茶店の店先にある黒板アートのような商品紹介を置いたり
右下】安心して生鮮食品が購入できるように生産者の顔を見せたりと、色々な工夫を凝らしています。

こんなに気持ちを込めた素敵なバイヤーの紹介やアドバイスを見てしまったら、買うつもりのなかったものもついつい買ってしまうんじゃないですか。まさに罪深いスーパーなんですね(笑)

】商店街に輸入食品を扱うお店もあって、値段も手頃で重宝されそう!
左下】全品100円の缶詰バイキングを発見!重いので近所に住まなければ、こんなお得なセールでも見送るしかありません…涙
右下】それからお洒落なリサイクルショップも!自宅の雰囲気に合う掘り出し物が見つかるかもしれないので、しょっちゅう足を運びたくなりますよね。

 

人も車も行き来が絶えない賑やかな印象しかなかった商店街ですが、一本脇道さえ入ってみたら、喧騒が全く感じない閑静な住宅街になっています。たまに路地裏に潜んでいる味のあるカフェやレストランに巡り合うこともあって、商店街以外の街歩きも楽しめそうです。

(子どもと通いたい図書館や体育館、古風な銭湯もありますよ!)

 

もちろん、生活を豊かにする
自然も欠席しません

 

商店街から何分か歩いたら、旧大名の下屋敷だった土地に立つ「戸越公園」と「文庫の森」があります。どちらも魚や亀、ちょっと珍しい野鳥まで観察できる池が設けられていて、小さな子どもも興味津々に眺めていました。

三井銀行の歴史資料を保管していた「第二文庫」が残っていることで、「文庫の森」となったこじんまりとした公園は、「森」ほどの木立は見当たりませんが、ゆったりとした芝生エリアがあります。ピクニックシートを敷いて日向ぼっこをしながらお弁当を食べたりくつろいだりするファミリーたちの姿が印象的で、地元の方に親しまれていることがわかります。

こんな穏やかな休日もいいなぁ、とほっこりしながら、回っていました。

 

歴史と温もりを
感じさせる工夫も散見

 

もう一つ「いいな」と思わせるのは、街づくりに注力しているところ。

前述の「戸越公園」は江戸情緒を感じさせるために武家屋敷を復元していますが、「戸越銀座」駅は駅舎全体を木造にリニューアルして古き良き時代の雰囲気を醸し出しています(それで完成した翌年にグッドデザイン賞を受賞されています)。

ハード面の充実だけでなく、ソフト面も大切にして整えていく。そうやって、もともと持ついい味に、さらに新しいアクセントが加えられ、暮らしの豊かさと楽しさがどんどん増えていきます。そんな街はいつまで経っても新鮮な気持ちでいられ、飽きるはずがありません。

 

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