「学芸大学」を訪れてみて、
最初についた印象は、
「商店街に囲まれている」
商店街のある街は少なくないですが、このように駅を中心に東西南北に伸びる、まるで街全体を包むような形で分布する商店街の街は、なかなか見ない気がします。
しかも一つの商店街ではなく、6つにも及ぶ大小様々な商店街です。
うちには「東口商店街」と「西口商店街」が存在しますが、駅には「東口」と「西口」とはっきり区切ることなく、一つの改札から出て、右手に行けば「西口商店街」、左手に向かえば「東口商店街」という感じでした。
ガード下をくぐると、行き来することもできます。
それに加え、ほかの「公園通り商店街」、「十字街商店街」、「鷹番三丁目本通り商店街」、「東急ショッピングコリドール会」もほぼ境界線なしで交錯しているため、歩いていてふと気づくと、ほかの商店街に来ていることが多々あり、道の両脇に掲げる商店街の旗を見ない限り、正直今はどの商店街にいるかわからない状況でした(土地勘が悪いりょうはなおさら汗)。
まあ、買い物や外食さえすんなりとできれば、そんなこと知らなくてもいいんじゃないかと思いますね。
ところで、「学芸大学」という駅名を聞くなり、誰もが「学生街だ!」と直感的に思うでしょうが、実は駅名と同名の大学がすでにほかのところに移転してしまい、今は幼稚園も小中高も揃っているのに、大学だけが欠席している(!)ため、学生街と呼べるかどうかは微妙なのです。
それでも駅を出たとたん、バイタリティーに満ちたムードに出迎えられ、気分がぐっと上がったのは、この6つの商店街のおかげですよね~
商店街が縦横に
入り交じっているだけに、
生活に密着するお店が充実。
そのほか、歯科クリニックにドラッグストア、銀行に美容室、カラオケ…など色々あって、生活利便性がかなり優秀です。
特筆したいのはここ。カフェのようにハイセンスなお店は、なんと八百屋!
コンクリート造の外観と心地良い植栽に囲まれた野菜とフルーツたちが、なんだかより輝いて見えますね。駅の西側を走る「公園通り」の一角に佇む「Chef’s Marche(シェフズ マルシェ)」は、内装やディスプレイに工夫を凝らしただけでなく、販売方法も普通の八百屋と一線を画したのです。
ばら売りはもちろんのこと、日替わりの新鮮野菜15種類以上で作ったサラダボウルや手土産にも相応しいフルーツポンチ、ドレッシング、パーティープレート(※要予約)まで注文することが可能です。
そして嬉しいことに、
グルメ好きや外食派が
一番関心を払っている飲食店も豊富。
種類も数も、毎年何十軒のスピードで入れ替わっているというのもあり、目が眩むほど多い。たとえ一日三食、一年365日全部外食にしてしまっても、全店舗(欲を言えば全メニュー)が制覇できるかどうかという感じでしたね。
「餃子の王将」や「富士そば」もあります。
ちょっと個性的すぎて気になるお店も(笑)👇
そうした商店街に散りばめられている、グルメサイト「食べログ」で高得点を取っている人気店を、3軒に絞ってちらりとご紹介しましょう(*´▽`*)
■麺処 びぎ屋(食べログ3.78)
東口から歩くこと4分。【ラーメン食べログ百名店】2019&2020、【TRY大賞】2013-14を受賞しており、塩・醤油から水・スープまで何もかも食材にこだわっているラーメン屋さん。細麺が食べやすく、味もしっかりしているので、醤油ラーメン好きならたまらないでしょう。
※地図はこちら。
■オーガニックレストラン&野菜デリみどりえ(食べログ3.52)
東口から歩くこと2分で到着する、外観からもセンスの良さが伺えるオーガニックレストラン。
野菜もお肉もどの料理も美味しく、日本ではありがちな「自然派やビーガンを謳っているお店は味がまあまあ」という先入観を覆してしまいます(りょうの故郷・台湾ではこういう店が割と普遍で、美味しいところもかなり多い)。栄養をしっかりとりたいときに訪れたくなりますよね。
ごはんは玄米や胚芽米、黒米などが選べるのも嬉しいポイント♡
(ちなみに、黒米はカロリーが低い割には鉄分などの栄養がたっぷり入っているので、女性には特におススメですよ)
※地図はこちら。
■VOVO 学芸大学駅前店(食べログ3.58)
東口から徒歩3分。しばしばメディアに取り上げられ、学芸大学で美味しいカレーはどこ?と聞くと、ほとんどが「VOVO」と答えるほど、学芸大民の心に深く根付いているカレーの専門店。
ビーフ・野菜・バターチキン・ドライといった4種類のカレーから2つ選んで、お皿の両サイドに盛り付けてもらう「コンビカレー」が特に人気で、その真ん中につけたトッピングの薬味も病みつきになると評判ですよ。
※地図はこちら。
たとえばここ
店内がいつも大渋滞な
「マッターホーンChef’s」
(食べログ3.73)
正直、最初はその人気ぶりに驚きました。どちらかというと昭和を感じる昔懐かしい雰囲気の外観は、どうしてもりょうのなかの「人気のケーキ屋さん=ヨーロッパライクな店構えで新しくて綺麗」という勝手なイメージと結び付きがたかったためです(失敬)。
店内で一番の名物はバームクーヘンだそうで、事前予約か、朝から店頭で並ばないと午前中に売り切れてしまうほど大人気とのこと。りょうが訪れたのは午後だったため、すでに姿が消えていました。
ひとまず、「ダミエ」というダミエ柄のチョコレートケーキ(330円、税込)にしようと思いました。1952年創業当時から販売されているとのことで、長年愛されている商品こそハズレがない!と思って注文してみたら…
ほらこの断面!しっとりさがぷんぷん伝わってきますね!
ここは昔から生クリームの代わりに、カルピスバタークリームで生地を作っているそうですが、それはチョコのコーティングとよくマッチしており、とにかくしっとり♡どことなく懐かしい味わいにハマりそうで、さすがマッターホーンと一緒に歩んできた代表的なケーキ!
どっしりとした食感だと思いきや、軽い口どけでとても食べやすかったです。
ただ、ダミエはそのまま食べても平気でしたが、ガトーオランジュは私にはちょっと甘すぎて、水で甘さを薄める必要がありました。
それでも食べているうちにオレンジの風味が口の中で広がっていき、病みつきになっていったのが不思議でした。そして「今度どのケーキにしようかな」とすら考え始めたのです(笑)
そのような魔力が潜んでいる味&コスパだからこそ、地元で老若男女問わず支持されてきたのですね(りょうの前に並んだカップルはめちゃくちゃ買いましたWWW)。
ところで、この童画風で温かみのあるイラストの包装ボックス、めちゃくちゃ可愛くないですか?
よく見てみると、
そして店内に飾ってある絵画などもすべて、同じスタイルの絵でした。
お店のHPによると、洋画家の鈴木信太郎によるデザインとのこと。どんな縁がありデザインされたのか、気になりますね。それにしても、手土産や誕生日・記念日のプレゼントにすると、きっと喜んでもらえること間違いなしです🌝
※地図はこちら。
ここもおススメ!
フランスのお菓子が楽しめる
「リュードパッシー」
(食べログ3.83)
静かな住宅地の一角にポツンと立つ2011年オープンのお店は、まさに今までのりょうの洋菓子屋さんに対するイメージの通り、ヨーロッパライクで風格のある佇まいです。
本当にどれもとても美味しそうだったので、どれにするか頭を抱えていました。
(しかし、マッターホーンでケーキ2個食べてしまったりょうはお腹がそろそろ限界だったので、さすがに2個は無理でした汗)
悩みに悩んで、りょう好みで「シェフおすすめ」の「ミルフイユ」にしました(594円、税込)。
店内のイートインスペースはコロナで使用NGとなったため、持ち帰りを頼んだら、一つだと箱代20円だと言われてショック。
こんなほろ苦いエピソードもありましたが、ケーキの味自体はばっちり!
食べているときスプーンで切ろうとすると形が崩れていって食べづらかったですが、ザクっとしたクッキーらしい生地と濃厚でしつこくないクリームのコラボは「ブラボー!!!」と叫びたくなるほどの絶品。
お腹が苦しかったのを忘れてしまい、一気に完食。
値段はマッターホーンの約二倍でしたが、「食べログ」スイーツTOKYO百名店2018〜2020の三年連続受賞店だけに、それなりのクオリティがあって食べる価値があると思います。
※地図はこちら。
ちなみに、
りょうはここで食べました。
店から徒歩3分の
「碑文谷公園」
江戸時代には将軍の鷹狩り場と言われた「弁天池」を中心に建てられた公園で、ボートに乗ることもできるようです。平日の午後は割と落ち着いた雰囲気だったので、ゆっくりしたいときに訪れるといいかも。
そのほかにも、
とにかく色々揃っているので、どんな年齢層でも楽しめちゃいます。
(15、6世紀の戦国時代に創建された由緒ある厳島神社は、歴史好きにはじっくり吟味したいスポットでもあると思います)
▲ポニーたちのプロフィールを見てから、引き馬や乗馬教室に申し込むと親近感が湧きやすいですよね。
このように、たとえお店のイートインスペースが利用できなくても、天気のいい日に日向ごっこしながら買ったケーキやパンを楽しめる公園はいくつかあって、憩いの場としても利用しやすくていいですね。
チーズケーキの専門店
「A WORKS (エーワークス)」
(食べログ3.51)でも
食べたかった〜!!!
毎日季節に合わせたチーズケーキやプリンを10種類ほど提供しているとのことで、見た目だけでいうと、この3軒で一番「間違いなく美味しい!」と思わせてくれました。
イートインするとドリンクも一緒に頼むシステムとなっているため、お腹のキャパを考慮し今回は断念せざるを得なかったですが、次回必ず制覇しに行きますわ(拳を握る)!
※地図はこちら。
メインの通りから伸びた路地も
宝箱のように面白い
スポットが潜んでいる
そういう出会いも街歩きの醍醐味
りょうが映画監督ならロケ地に選んでしまうと思うほど、レトロで味わい深くてフォトジェニック♡東口商店街あたりにあるので探して見てくださいね。
営業時間はお店によってばらばらで、夜しか開いていないお店もあれば、ランチ時間を過ぎるとディナーまで一旦閉まるお店も少なくありません。
こういうシャッターアートによって通りすがりの人の寂しげな印象/気分を和ませ、活発で可愛く感じさせる街づくりの心遣いがとてもステキで、大好きです。一つのアート作品としても楽しめちゃいますね(^^♪
そしてアートギャラリーの
ような本屋さんにも
出会いました
りょうは本が大好きで、街で本屋さんを見ると思わず入ってみたくなりますが、ここ「BOOK AND SONS」は洋書も含めてアート系の書籍や雑誌をメインに扱っているので、りょうにはちょっとジャンルが違いました。
ただ、接客が控えめで一人でも気軽に入れるリラックスする空気感が、とてもいいと思いました(一人の店員さんしかいないコンパクトなお店に入ると、こちらの行動がすべて把握され、常に監視されているような気分にさせられたことは過去に何度かあって、毎回居づらくて逃げてしまったのです汗)。
このお店ではそのような気まずい感じは全くなく、ただ本棚のディスプレーやデザイン性が高い本のカバーを眺めるだけでも、それなりに楽しめる、ギャラリーを訪れる感覚でした。
※地図はこちら。
そしてなにより、
仕事の帰りや街歩きのあと
銭湯に入れる日常は愛おしい
日本に来る理由の一つは銭湯というほど、銭湯が大好きなりょうにとって、「銭湯がある」という事実だけで、その街についての評価がぐっと上がるのです。
そして学芸大学には銭湯が二つあり、その一つは天然温泉だなんて、まさに天国のような街なんです(*´▽`*)
天然温泉がないほうの「千代の湯」は、木の温もりが感じられるとても雰囲気のいい造り(夜になって光が灯ると、さらに風情が増しますね👍)。
ただ…
お風呂自体はよかったので、まあいいかな。電気風呂・二種類のジェットバス・水風呂・人工炭酸泉に交代に何度も入ると、体が凄くポカポカになり、気持ちが清々しかったです。
タイル貼りの浴槽と、日本で3人しかいないペンキ絵師の丸山清人さんによる富士山の絵が醸し出すレトロな雰囲気もたまりませんでした(男湯はもう一人の絵師の中島盛夫さんが描いた赤富士山らしい)。
全体的に満点10点中7.5点って感じだったかな。たまに来たくなるような銭湯でした。
※地図はこちら。
ちなみに、天然温泉のある「ぽかぽかランド鷹番の湯」はこちら。
あいにく取材日はお休みだったので、中は覗けませんでした。見た目からは素敵に思える要素が薄いように感じましたが、グーグルマップで見た内部写真はわりと綺麗だったので、入って「おおお」になるのかもしれません。
こちらも、次回の楽しみにしておきます(^^♪
※地図はこちら。
いかがでしょうか?
まとめてみると、
同じく東急東横線の「中目黒」や「自由が丘」ほど賑やかで何でも揃っているわけではありませんが(たとえば服飾店が割と少ない気が。映画館もありません)、街の混み合いはそれほどひどくなく、賑やかでありながらも、ある程度のゆとりが持てます。
朝は商店街をぶらぶらして、気になるお店でご飯をいただくか、
公園まで持ち運んでピクニックするか。
夕方になると、オシャレな喫茶店やカフェでお茶しながら絶品ケーキと会話を楽しめ、
お締めに銭湯に入って疲れを流してから帰り道に。
「私の好みの暮らしかも…」とここまで読んでそう感じるなら、そんな穏やかな休日は日常に…と想像しながら、ぜひ一度学芸大学をお散歩してみてください。
・東京メトロ【副都心線】と横浜高速鉄道【みなとみらい線】と直通する【東急東横線】の急行停車駅のため、渋谷には7分、池袋には21分、横浜には24分と、乗り換えなしで行けます。
※ビッグターミナル駅の「渋谷」や「池袋」では、JR山手線をはじめ、地下鉄など多数の線路が乗り入れており、都内のどの街に行こうとしても便利。
・徒歩圏内(徒歩29分、自転車なら9分)の「中目黒」駅では、東京メトロ【日比谷線】にも乗れます。
※記事掲載時の情報です。
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