マンションのリノベーションでできること

自由な間取り変更

特殊な建築構造でない限り、自由に間取り変更ができます。ただし、建物の排水方式によっては、キッチン、浴室、トイレといった水回り設備の移動が制限されることも。

自由な内装デザイン

壁紙や室内建具などお好みのものが選べます。オリジナルデザインでキッチンカウンターや造り付け家具を造作することも可能。床については、管理規約でフローリングへの変更を制限しているマンションもあります。

設備の交換

システムキッチン、ユニットバス、トイレなど全て最新の設備に交換できます。マンションの構造や管理規約によっては、キッチンの移動や浴室のサイズアップも可能です。

コンセントやスイッチの移動や増設

変更した間取りに合わせて、使いやすい位置に電源コンセントやスイッチを移動、増設することができます。

天井高の変更

コンクリートの内側までは占有部分となるので、そこまでなら天井高を上げることができます。

バリアフリー化

床の段差をなくす、ドアを引き戸に変更、浴室やトイレに手すりをつけるといったことでバリアフリー化することが可能です。工事の内容によっては、部分的に介護保険も適用されます。

 

マンションのリノベーションでできないこと

玄関ドアの交換

各戸の玄関ドアは共用部分にあたるため、交換することはできませんが、ドア内側の塗装をすることはできます。

パイプスペースの移動

給排水管やガス管は共用部分なので、移動させることはできません。

バルコニーの増改築

共用部分のため、各戸のオーナーが増改築することはできません。また、非常時に避難経路となるため、じゃまになるものを置いてはいけません。日よけなどの設置については、管理規約によります。

給湯器の移動・容量アップ

同様のタイプ、容量の給湯器への交換はできますが、移動や容量の大きなものへの交換はできない場合があります。

電気容量のアップ

マンションは1戸あたりの電気容量に制限があります。ガスコンロからIHへの変更などに注意が必要です。

 

リノベーションのメリットを活かすために

リノベーションでできる・できないといっても、幅があることにお気づきでしょうか。

マンションのリノベーションの制限は、建物の構造と管理規約にもとづくもの。構造・規約ともマンションごとに異なるので、リノベーションついての取り決めの詳細もマンションによって異なります。

したがって、できることとできないことを見きわめるためには、しっかりと構造や管理規約をチェックする必要があるのです。

間取りなど自由に設計でき、内装や設備も新品にできるのがリノベーションの大きなメリットです。そのメリットを最大限に活かすために、物件選びの段階からできることとできないことを確認しましょう。そして、どのような改修や変更ができるのかリノベーション業者と相談することが重要なのです。

例えば、キッチンをオール電化にしたいなら、それに見合う電気容量のマンションを選ぶ必要がありますね。また、水回りの移動ができなくても、出入口の方向を変えたりすることで、使いやすくなることもあります。