JR山手線の「大塚」と言えば、何が頭に浮かびますか?
一時期盛んでいた「花街」?それとも「池袋/巣鴨の隣の駅」?
もちろん両方とも正解ですが、私に言わせてみれば、「程よい都会の顔を持ちつつも、緑あふれて、レトロな雰囲気が素敵な街」です。
JR山手線の「大塚」と言えば、何が頭に浮かびますか?
一時期盛んでいた「花街」?それとも「池袋/巣鴨の隣の駅」?
もちろん両方とも正解ですが、私に言わせてみれば、「程よい都会の顔を持ちつつも、緑あふれて、レトロな雰囲気が素敵な街」です。
あの巨大商業都市と文化都市両方の側面を持つ華やかな「池袋」まで徒歩20分。自転車に乗ればさらにラクラクに行けちゃう立地にあるだけあって、ディスカウントストアにショッピングモール、種類豊富なスーパーに多種多様な飲食店…全く不便を感じさせることなく、賑やかです。
とはいえ、池袋のように聳え立った高層ビルで空が埋まってしまうほど密集しているわけではなく、逆にゆるく、落ち着いた空気が流れていて、なんだかほっとするんです。
そう感じるのは、「大塚バラロード」と都電の存在が大きいでしょう。
初めて愛称「東京さくらトラム」の路面電車・都電荒川線を見かけたとき、一瞬で心を鷲掴みにされたのを覚えています。
1両編成の車両はバスみたいなサイズ感で可愛く、早稲田~三ノ輪橋という12.2kmの区間を、昭和にタイムスリップしたかのようなものから最新技術が感じられるものまで何種類か走っていて、どれを見かけるかわからない。そんなドキドキワクワク感も含めて、乗らなくても色々楽しめる存在です。
そんな都電は、「大塚」から「向原」までの線路沿いに何十種類もの薔薇が植えられたエリア、つまり「バラロード」を通るたびに、鮮やかな車両が彩り豊かな薔薇と相まって、雰囲気がとてもよくて、いつもテンションが高まっちゃいます。
▲洋風のプレートもロマンチックな気持ちにさせてくれます。
ちなみに、その沿線は大体寺社が多い歴史スポットや、桜の季節が際立って美しいお花見の名所なので、都電に乗って一日見回るのも楽しいと思いますよ。
【上】【左下】もう一つのキーワード・オブ・大塚は、「商店街」。大塚は駅の北口と南口にそれぞれ商店街がありますが、一直線に続く北口の商店街と違って、南口の「サンモール大塚商店街」は魚屋さんや八百屋さん、服屋さんなど、新旧揃うお店があちこちの脇道に点在する形になっていて、昭和の面影が色濃く残るノスタルジックな雰囲気がたまりません。
【右下】飲食店も紛れもなく充実。外観が可愛らしい「洋食GOTOO」は地元に愛されている美味しい老舗洋食屋さんで、そのほかにもとんかつ・インド料理・お寿司・そばなど、色んなグルメが味わえます。
洋食GOTOO
🏠〒170-0005 東京都豊島区南大塚3丁目54−1
☎03-3983-0613
🌎https://gotoo.web.fc2.com/
⏱11:00~14:30/17:30~21:00
グーグルマップにも載せてないかもしれない面白いお店を自ら発掘していく。そんな探検みたいな楽しさは「サンモール大塚商店街」にあります(^^♪
ただ、それ以上に私の心に残ったのは、不意に巡り合った優しさとあったたかさでした。
それは和菓子屋さん「千成もなか本舗大塚店」というお店を通りかかるときでした。店員さんの女性がただ声が出る「いらっしゃいませ」じゃなく、本当に家族や友人にかけるような気持ちのこもった「いらっしゃいませ」で呼びかけてくれました。
それからはまさに驚きの連続です。手造りであろう店頭の旗が可愛かったので、ついパシャリしていたら、笑顔で「ありがとうございます」と言ってくれたり、お店に興味を持ち始め、商品を眺めている私に、美味しい麦茶を出してくれたり…
本当に一瞬でファンに落ちるほど素晴らしい接客だったので、是非また行きたいと強く思えました。(もう一人の店員のおばあちゃんも、全く同じく行き届いた心配りをしてくれて、凄く癒されました)
【左】どら焼きと最中が看板商品のお店のようですが、最中はこんな可愛いデザインのものもあってほっこり❤(左・梅味/右・ごま味、税込で108円ずつ)餡がたっぷり入ってて皮が口の中でとろけていって美味しいです。添加物が一切入っていないようなので安心して食べられますよ(^^♪
【右】どら焼きもミニサイズのものなら108円ほど。皮がしっかりしてて噛めば噛むほど香りが口の中で広がるタイプ。なんか素朴な味がしてて懐かしい~って思いました。
最中もどら焼きも皮だけで売っているので、アイスや生クリーム、ツナマヨなど自分の好みの餡を挟んで食べると満足度がさらにアップしますよ~(店内におすすめレシピの写真も貼ってあって、色々挑戦してみたい意欲をそそられました)
千成もなか本舗大塚店
🏠〒170-0005 東京都豊島区南大塚3丁目54−4
☎03-3982-6000
🌎https://www.monaka.co.jp/
⏱10:00~19:00
北口側の商店街は基本お洒落なロータリーから伸びる一本道ですが、どちらかというと現代的な雰囲気です。どちらの商店街を訪れるかはその日の気分によって選べるのも嬉しいポイントですよね。
【左上】【右上】そもそも大塚はラーメンの激戦区と言えるほどラーメン屋さんが多いエリアですが、こちらの商店街にも高評価のラーメン屋さんが盛り沢山。駅からわずか2分の「長浜豚骨ラーメン ぼたん」では豚骨好きにたまらないインパクトの強い一杯がいただけます。
【左下】【右下】おにぎり専門店「おにぎり ぼんご 大塚本店」も超人気な名店。メディアにしばしば取り上げられていることもあって、いつも満席状態に長い行列。具が迷うほど種類豊富なので、何度も訪れて制覇したくなっちゃいますね。
長浜豚骨ラーメン ぼたん
🏠〒170-0004 東京都豊島区北大塚2丁目12−3
☎03-3915-8641
⏱11:00~21:00
おにぎり ぼんご 大塚本店
🏠〒170-0004 東京都豊島区北大塚2丁目26−3 金田ビル 1F
☎03-3910-5617
🌎https://www.onigiribongo.info/
⏱11:30~20:00 ※日曜休
そして大塚といえば、「緑あふれる」印象も強いです。本当にどこに行っても緑が目に飛び込んでくるほど豊かなので、居心地がいいんです。
【上】「大塚天祖神社」はお店が多いサンモール大塚商店街に佇んでいながらも、中に一歩さえ踏み込むと、空気がガラッと清々しいものに変わったように感じて不思議です。樹齢600年と言われる高さ25メートルの夫婦銀杏も見所の一つ。
【左下】バラロードの脇にある「豊島区立大塚台公園」(南口から徒歩4分)はケヤキや銀杏、ツツジなど季節ごとに楽しめる草木のほかに、45年前に現役を引退した蒸気機関車(SL)やじゃぶじゃぶ池もあります。
【右下】さらに6分ほど進むと、2020年に防災公園として開園した「イケサンパーク」が見えます。お洒落な露店で軽食や飲み物を買って広い芝生でプチピクニックしたりくつろいだりして、一日ゆっくりできますよ。
豊島区立大塚台公園
🏠〒170-0005 東京都豊島区南大塚3丁目27−1
イケサンパーク
🏠〒170-0013 東京都豊島区東池袋4丁目42
☎03-6914-1782
🌎https://ikesunpark.jp/
⏱5:00~20:00
その隣に博物館に水族館から、屋内テーマパークまで揃う「サンシャインシティ」があり、天気が悪くても休日が満喫できちゃいます。
それも含めた池袋のメインスポットを巡る電気バス「IKEBUS」に乗るのもおススメ。2022年(令和4)9月30日までは大人の1回乗車券は200円⇒100円、1日乗車券500円⇒250円と半額となっているので、乗るのは今でしょ!(ふるっ)
いかがでしたでしょうか?
「都電とバラロード」、「昔ながらの商店街」、「あふれる心地良い緑」。
そういった癒し要素がぎゅっと詰まっているからこそ、都会で生活しているとついせかせかしがちな足取りが緩くなり、なんとなく安心します。
都会の喧騒や煩雑から一歩引いて、自分が自分でいたい。そう思いつつも、やはりあれこれで繁華街への抜群なアクセスや便利さが捨てがたい…そんな気持ちを持っている人には、大塚はパラダイスのような住む町なのかもしれませんね。
※記事掲載時の情報です。
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大塚の周辺にある物件をチェックしよう!
台湾人。日本に来て3年。
趣味は街歩き・映画やドラマ鑑賞・旅行など。
部屋の中はリフォームなどして自分の好みに寄せることができますが、
住む快適さと大いに関わる周りの環境は自分の好みで変えることができません。
やはり部屋探しの際に、住環境も一緒に考慮し、
相性の良いエリアを見つけることもとても大事ですよね。
この町散策のシリーズは、引っ越しが視野に入るお客様のご参考になれれば
とても嬉しく思っています。