茗荷谷。
名前を聞くだけで自然豊かで美しい景色が頭に浮かんでしまうこの街。
なぜ「茗荷谷」なのか諸説ありますが
江戸時代にこの地域にミョウガ畑がたくさんあったというのが
一番有力とされているようです。
真相はどうであれ
実際訪れてみると
確かに想像通り、緑が豊富で癒し効果抜群のところ✨✨
そもそも文京の地として知られる文京区に位置し、
筑波大附属小学校やお茶の水女子大学などの名門校をはじめ
緑あふれるキャンパスが点在していますが
小石川植物園や大小様々な公園も散りばめられており
本当に自然大好きな人の天国といっても過言ではありません。
(筆者もその一人なので
ぶらぶらするだけで自然と心が躍りワクワクしていました♪♪)
今度の休みはどの公園に行くか
選択に迷うのはここに住む人にしかない贅沢な悩みですよね。
ではでは、一体どんな公園があるか
ちょっと見てみましょう!
動も静も手中にできる
~文京区立竹早公園~
(駅から徒歩4分)
5面もあるテニスコートが中心の竹早公園は
壁打ちテニスのスペースも親子でキャッチボールが楽しめる広場もあって
日頃の疲れや運動不足を吹っ飛ばし
家族の思い出を作るのにもってこいの場所です。
「文京区立小石川図書館」と隣接しているのも大きな魅力ポイント。
こんなにレコードの所蔵が豊富で(2万枚近くあるらしい)
館内の試聴までできる図書館はめったにないし
CD、楽譜、音楽書籍もいっぱいで
音楽好きにはもちろん
子どもの音楽への趣味を育みたいと思うママパパにも最適な場所だと感じます。
運動も思いっきりできるし
心を静めて読書や音楽の世界へものめり込めるし
まさに動も静も手中にできる公園なんですね!


多彩な顔を見せる
~文京区立窪町東公園~
(駅から徒歩7分)
茗荷谷の「谷」が示すとおり
駅の周辺は傾斜と段差のある坂が多いです。
情緒ある緩やかなS字カーブを持ち
タモリさんの「TOKYO坂道美学入門」(講談社)で都内最高評価点を得た「湯立坂」に沿うように造られた細長い窪町東公園は
いくつかの道を挟むことによって
異なる雰囲気のエリアに分かれています。
こんな造りの公園は初めて見た気がするので
「ここもその一部?」「まだある?!」と驚きの連続で
冒険のような気分で前へ進み、歩いていました。
一番特徴的なのは
坂上(茗荷谷駅側)にある「カイザースラウテルン広場」でしょう。
渋くてユニークなオブジェがあちこちどっしりと立ってあり
その上に子どもたちが恐れずまたいで乗って遊んでいる光景がとても不思議でした。
それらは文京区の姉妹都市である
ドイツのカイザースラウテルン市の彫刻家夫妻による
ヨーロッパの神話の主役であるユニコーンを中心に造った
「神話空間への招待」と題された5点の作品だったようです。
本当に日本だとは思えない
ヨーロッパの都市広場のような面白い空間でした。
緑に囲まれ綺麗に整備された遊歩道に沿って、坂下に向かって進むと
本物のように見える水車小屋と併設された
ほっこりする公衆トイレや可愛い遊具のある遊び場が見えてきて
(小川もあるようですが、水が枯れていました)
本当に豊かな顔を見せてくれる趣のある公園だと思いました。



野趣あふれる雰囲気の中で散策せよ
~占春園~
(駅から徒歩7分)
窪町東公園の突き当たりに来て
隣接する「占春園」という詩的な名前に惹きつけられ訪れると
手入れがばっちりされている日本庭園の印象とは真逆に
大きな木々が鬱蒼と生えて
野性味あふれる場所で
まるで尾根道に迷い込んだかのよう。
江戸時代に江戸三名園の一つとまで称されていたこの大名庭園だった場所は
現在は隣接する筑波大学附属小学校の自然観察の場として使われているそうです。
名前からの先入観を捨てれば
逆にこんなに緑がふんだんに残され
静寂で心が洗われるところが都心にあって
一般にも無料公開されていることに
感謝感激の気持ちが湧きます。


ロケ地巡りも楽しい
~教育の森公園~
(駅から徒歩2分)
夏場のじゃぶじゃぶ池、
ボール遊びの出来るグランド、
ちびっこ広場、
多目的利用できる自由広場…
まさに子どものある家庭にとって
最高の休日の憩い場であり遊び場でありますね!
ここは占春園と同じく
水戸黄門でお馴染みの徳川光圀公の弟・徳川頼元が屋敷を構えていた場所ですが
ジャングルのようになっている占春園と違って
とても綺麗に整備されているためか
『ごくせん』(2008年、仲間由紀恵さん主演)や
『校閲ガール・河野悦子』(2016年、石原さとみさん主演)などのドラマに登場し
競技かるたを題材にした青春人気漫画『ちはやふる』(講談社)でも描かれています。
その中にある建物が立派な「文京区スポーツセンター」も
社会現象まで巻き起こした『東京ラブストーリー』(1991年、鈴木保奈美さんと織田裕二さん主演)で
江口洋介さんが通う医大として使われていたそうです。
まさにロケ地巡りも十分楽しめる公園なんですね♪



🌸ここも合わせてチェック!
森林浴と文学散歩が楽しい
~小石川植物園~
(駅から徒歩7分)
¥大人500円/小人150円
公園ではないですが
16万㎡の広さを持つ日本最古の植物園「小石川植物園」もおすすめしたいです。
その前身は山本周五郎の小説『赤ひげ診療譚』(黒澤明映画『赤ひげ』の原作)の舞台となった江戸時代の「小石川養生所」で
今は東京大学の附属植物園になっています。
研究・教育を目的としているので
自然のままに保たれた森のようなエリアが多く
精子発見の銀杏、ニュートンのリンゴ、メンデルのブドウなど
見所満載のコーナーも充実しているので
都会の喧騒を忘れさせてくれるオアシス的な場所です。
その美しさが数多くの文人をも魅了し
作品に登場させたりしています。
耽美派文学の巨匠・泉鏡花のここを舞台にした短編小説『外科室』は
1992年に歌舞伎俳優・坂東玉三郎によって映画化され
大きな話題を呼びました。
映画や文学作品の鑑賞後に来ると
新たな楽しさが味わえること間違いなしです。



昔からドラマや映画の撮影に愛用され
松たか子さん主演のドラマ「カルテット」(2017)や
最近放送したばかりのドラマ「しってるワイフ」(大倉忠義さん主演)で
目にする機会が多い「播磨坂」。
駅から植物園に行くなら
ぜひこの緩やかな坂を通りましょう。
真ん中に緑道を挟み
日本を代表する彫刻家によるアートや
レンガ風のお手洗い、
お洒落なベンチが設置され
両脇に雑誌やテレビでもしばしば出ている
素敵なレストランやパン屋が点在する道が通っています。
年間を通して癒されるこの坂道は
文京区の桜の名所でもあり
3列に並んだ桜並木が春になると
壮大な薄ピンクのトンネルになり
幻想的な美景がたまりません。


さて、今日はどの公園にしようかな?
※記事掲載時の情報です。
最新の情報をご確認の上、お訪ね下さい。
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