「明治・大正期を代表する
日本における数少ない風景庭園の名作」。
「新宿御苑」で検索してみると
大体こんな説明文が出ます。
1906年(明治39)に5年の年月をかけて
花や野菜、果樹の栽培技術を研究する施設から
皇室庭園に生まれ変わった新宿御苑は
日本庭園だけでなく
「イギリス風景式庭園」と「フランス整形式庭園」といった
海外気分が満喫できるヨーロッパ風の庭園も揃っており
ほかの名園と一線を画しています。
「明治・大正期を代表する
日本における数少ない風景庭園の名作」。
「新宿御苑」で検索してみると
大体こんな説明文が出ます。
1906年(明治39)に5年の年月をかけて
花や野菜、果樹の栽培技術を研究する施設から
皇室庭園に生まれ変わった新宿御苑は
日本庭園だけでなく
「イギリス風景式庭園」と「フランス整形式庭園」といった
海外気分が満喫できるヨーロッパ風の庭園も揃っており
ほかの名園と一線を画しています。
▲それぞれのゾーンは案内図で示せば大体こんな感じです。
境界線がはっきりしていないので、
自分がどのゾーンにいるか
わからない時がしょっちゅうあります(土地勘が悪いのでなおさら…💦)
所在地を示す案内マップが随所にあるおかげで
迷子にはなりませんでしたが。
ただ、「日本庭園」ゾーン以外のところでも
日本情緒あふれる庭園風景が見られます(そもそも日本の庭園ですからね)。
イギリス庭園のエリアにある「玉藻池」もその一つで
それは、池の形や中島の位置で
江戸時代に遡れる新宿御苑の前身である「玉川園」の面影が
ちょっとだけ垣間見える園内唯一のスポットらしい。
それのためか
それとも静寂を感じる濃い緑に包まれているためか
吸い込まれるような奥深い雰囲気がして
見ていると心が落ち着きます。
ほかの日本庭園はそういう「わびさび」を漂う空間ではなく
「明るい」雰囲気がして
植込みの剪定も手入れもばっちりしている華美なもの。
自分はどちらかというと
「玉藻池」のように野性味あふれるところが好みですが
ビル群や形が異なる草木、晴れ渡る青空が
鏡のように澄んだ池に映り込む情景は本当に美しかったし
地形や植物が変化に富んで見ものも多かったので
このエリアをぶらぶら散策するのも結構楽しめました。
▲(動画)池で亀がのんびり泳ぐ姿がほっするものでずっと見ていられます(*´▽`*)
その一隅に
なんと「台湾閣」とも呼ばれる
「旧御凉亭(きゅうごりょうてい)」という
立派な中国風建築も水辺に佇んでいます。
(「台湾閣」なのになんで「中国式」?
と思っているのかもしれませんが
それは台湾は日本と同じく、中國から深く影響を受けて
閔南や福建など中國の南方からの移民も多く
中国南方文化が色濃いからです)
設計者は台湾総督府(今の台湾総統府)を設計した建築家・森山松之助、
建築材料は台湾杉や台湾檜など台湾の木材、
台湾を想起させる要素も屋根や装飾などにふんだんに取り入れられているので
台湾人の自分には親近感が湧く場所で
ただいるだけでワクワク!
▲1924年(大正13)に台湾在住の邦人が当時皇太子だった昭和天皇のご成婚に応じて献上したもので(※完成は1927年)、外せる戸や家具もあったようですが、全部撤去されると池が一望できる開放感のある場所に✨
緻密で引き締まった印象を受けた日本庭園に対して
イギリス風景式庭園は風格が爽快で
一番印象的なのは
何といっても視界を遮るものがなく
広々と広がる青い芝生。
ケヤキやユリノキなどの巨樹があるのも
その特徴の一つとのことですが
その木陰の下でピクニックシートを敷いて
横になったり読書したり
ゆっくりしている家族やカップルが多くて
(上半身裸で日光浴をする男性も!(゜o゜))
あまりにも気持ちがよさそうに見えたので
私も真似して座ってみたら
おおおおお
ふわふわと絨毯に見える芝生は
本当に絨毯のように柔らかくて
最高に座り心地がよかったですね!(テンション⤴)
その日は暑かったですが
木陰の下は涼しいよそ風が吹いてくるので
今にも眠ってしまいそうな快適さでした。
▲幸せって何だろうと思うとき、こんな情景を見たら答えが分かったような気がします。
そしてフランス整形式庭園。
ヨーロッパの並木道を彷彿とさせる
左右対称に美しい4列のプラタナス並木が
200mにわたって続き、
その中央部分にロマンチックな薔薇が約110種類植えられており、
夏と秋には華やかな姿と上品な香りで
優雅な気分にさせてくれます。
イギリス庭園はあまりイギリスの要素は感じませんでしたが
フランス庭園はまさに「ザ・フランス」のイメージでしたね。
(新宿御苑はフランス人の造園家のデザインによるものだったからかな)。
7月の中旬の今は
薔薇たちはあまり元気がなさそうで
花びらも暑さにやられたように見えました。
夏の開花期は5~7月だとはいえ
やっぱり暑くなる前に来た方が満喫できると思います。
▲端っこにあるプラタナス並木は外国の絵はがきのような景色で、小さい子どもを連れた家族の笑い声が聞こえたりして、とても平和。
いかがでしょうか?
特にコロナになって
海外旅行も帰国もなかなかできない自分にとって
こんな和洋中の要素が一堂に会する庭園が都内にあるのは
本当にこれ以上ないありがたいことです。
たとえ私のような状況じゃなくても
色々な庭園風景や雰囲気が味わえるので、
きっと自然好きにも庭園好きにも海外好きにも
心のオアシスになるような
いつ訪れても楽しめるスポットだと思います(^^♪
🍃アクセス:
新宿門(メインゲート)から
都営地下鉄新宿線・東京メトロ副都心線 「新宿三丁目駅」 徒歩5分
東京メトロ丸の内線「新宿御苑前駅」徒歩5分
JR・京王・小田急線「新宿駅」南口 徒歩10分
西武新宿線「西武新宿駅」 徒歩15分
千駄ヶ谷門 から
JR総武線「千駄ヶ谷駅」 徒歩5分
都営地下鉄大江戸線「国立競技場駅」 徒歩5分
🍃開園時間:
9:00~16:00(16:30閉園)
※7月12日から8月22日まで緊急事態宣言の期間
※月曜休(月曜日が祝祭日の場合は翌日)、年末年始(12/29~1/3)
🍃入園料: ※4回以上行くなら2000円の年間パスはお得。
一般 500円
※中学生以下は無料
☎ 03-3350-0151 (新宿御苑サービスセンター)
🌎 http://www.env.go.jp/garden/shinjukugyoen/
※記事掲載時の情報です。
最新の情報をご確認の上、お訪ね下さい。
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台湾人。日本に来て2年半。
趣味は街歩き・映画やドラマ鑑賞・旅行など。
小さいころから漫画やドラマに魅了された
大好きな日本の町の情報を
散策しながら発信しています。