今後はどうなる?

供給戸数は増えるのか?

新築マンションの建設に適した、高い建物を建築できる土地はここ数年インバウンド目当てのホテル建設業者と競合し、用地仕入れ高騰という状況を生み、その多くの土地がホテル建設業者の手に渡りました。しかし、新型コロナウイルスの影響によりインバウンド需要は消え、ホテル建設も止まったことにより、マンション建設用地は増えてはいます。

従いまして、2021年度は首都圏新築マンション供給が3万戸を回復する見込みですが、それでも微増というレベルですので、価格の高値維持は続くと思われます。


中古マンションへの流入は続く

ご紹介した新築マンションの供給減のみならず、新築戸建ての供給も低調なままであることから、これまで同様に中古マンションという選択が増え続けるの間違いないと思われます。

特に、かつて不動産=立地という視点が最重要ポイントであった時代から、コロナ禍によりその暮らしの快適性に重点が置かれ、まさに「資産価値」から「居住価値」という流れが加速しています。ここでポイントとなるのは、部屋をどう快適にリノベーションするか。不動産は構造躯体がきちんとしていれば、室内はどうにでもカスタマイズができます。

まさに「物件探し」と「リノベーション」は一つのストーリーだと言えます。