自然と貴族気分になる庭園で
錦秋を堪能せよ

 

1)和洋中要素が揃った「新宿御苑」 

名前から皇室ゆかりとわかる華やかな「新宿御苑」。敷地が約18万坪にも及ぶのに、なんとド都心の「新宿」エリアに立地しているのです!

非常に広いだけに、出入りする門がいくつかあって、「新宿」・「新宿三丁目」・「新宿御苑前」・「千駄ヶ谷」といった四つの駅よりどれも10分内で歩いて行けるので、アクセス抜群(^^♪

そして紅葉をはじめ、草木の種類もとっても豊富。イチョウやカエデ、ユリノキなど黄色、赤、アレンジに色づく樹木は11月上旬~12月上旬に見頃を迎え、常緑樹との美しいコントラストで魅了してくれます。

▲私が訪れたのは12月中旬でしたが、まだ綺麗な紅葉が見られました!赤ちゃんのおててのように形が整って、色もムラのない真っ赤な葉っぱを見ると、やっぱり気分が高まっちゃいますね(^O^)/

▲「モミジ山」というエリアには高い紅葉の木々が聳え立ち、夕暮れ時になると、まるで燃えているような光景ははっとするほど美しい。ずっといたいと思いました。

紅葉のほかにも、桜・菊・梅・椿・牡丹…など、四季を盛り上げてくれる草木がそこかしこに植えられており、そのうえ熱帯・副熱帯の珍しい植物が見られる大温室もあります。

気持ちよさそうに芝生の広がるイギリス庭園で、日光浴を浴びて読書したり、園内のスタバで買ったコーヒーやサンドイッチを愉しんだり、草木やNTTタワーが池に映り込む日本庭園をゆっくり散策したり、左右対称のプラタナス並木が連なるフランス庭園で咲き誇る薔薇を鑑賞したり…

そんな贅沢が「当たり前の普通」になるなんて、近所の人が羨ましすぎますよね。

 

 

 

2)東京ドームと隣接する「小石川後楽園」

「新宿御苑」ほど広くはないが、都内現存する庭園の中で最も古いと言われている「小石川後楽園」も紅葉の名所。

中国や日本の景勝を模して造られた「大堰川」や「通天橋」、「小廬山」を配された園内には、約500本のイロハモミジやケヤキ、イチョウが散りばめられており、秋には華麗に織り交ざった色模様で目を愉しませてくれます。

こちらも電車駅へのアクセスが優れ、徒歩10分圏内に「飯田橋」駅と「後楽園」駅があり、東京メトロ丸の内線・南北線・東西線・有楽町線・JR総武線のどれも利用しやすいです。

紅葉の例年の見頃は11月下旬~12月上旬。私が訪れたときにもう散り始めになってちょっと残念でしたが、池・川・丘・田んぼなど変化に富んだ造りはそもそも見ごたえ十分なので、それなりに楽しめました(^^♪ 

特に日本一大きい湖の琵琶湖に見立てて造られた「大泉水」に、高層ビルや東京ドームと一緒に池に映り込む紅葉は見惚れました。池沿いにベンチがたくさん設置されているので、景色を眺めながら売店で買った焼き団子を食べて、一息つけるのも楽しいですよ。

 

 

 

3)曇りや雨の日も魅力的な「六義園」

JR山手線・東京メトロ南北線「駒込」駅より徒歩7分、都営三田線「千石」駅より徒歩10分の「六義園」は、「風・賦・比・興(きょう)・雅(が)・頌(しょう)」といった中国古代詩の分類法から得た名が表す如く、詩歌の繊細さや奥深さが感じられる上品な庭園。

約400本のイロハカエデ・計約560本のハゼノキやイチョウ11月下旬~12月上旬に見頃を迎え、2枚の岩でできた「渡月橋」や「滝見茶屋」、石灯篭を赤黄緑やオレンジ色で引き立て、別世界のような雰囲気を醸し出します。

本当に美しいので、いうまでもなく観光客がひっきりなしに訪れてしまいます。コロナ対策として事前にネットで整理券を申請しておいても、午後などは30分程並ばないと入れないぐらい大人気。近所だったら早朝など割と人が少ない時間帯を狙いやすいので、いいですね。

▲普通の庭園と違って、雨の日や曇りの日、夕暮れの暗い時間帯もそれぞれ異なる美しさを見せ、いつ訪れても魅了されます。それこそ六義園の持つ不思議な魅力。夜になって明かりが灯ると神秘な雰囲気が漂い、それもまた風情があります。

 

 

 

4)回遊式庭園と森林浴、両方楽しめる「肥後細川庭園」

そして旧大名・細川家の下屋敷の庭園であった「肥後細川庭園」は、私が訪れたとたん虜になって、知人にもよくすすめる穴場スポットです。

春の桜、夏の新緑、冬の雪吊り、そして秋の真っ赤な紅葉。晴れ渡す日に、シンメトリーなそれらが、中心にある池の水面に鮮明に映し出される光景は息をのむほど美しく、いつまで見ても飽きません。

ヤマモミジやハゼノキが生い茂った丘に登ってリフレッシュする人、所々の木陰に置かれたベンチに座って、紅葉をお供にお弁当を食べる人、併設の「松聲閣」で抹茶と茶菓子を愉しむ人…広い庭園とは言えませんが、みんなが思い思いにオフの時間が満喫できる憩いの場だなぁと、強く感じました。

手入れが行き届いていて、居心地が途轍もなくいいのに、入園無料だなんて贅沢すぎますよね!

▲東京メトロ有楽町線「江戸川橋」駅と東京メトロ東西線「早稲田」駅からは、それぞれ徒歩15分程度。路面電車・都電荒川線「早稲田」駅なら5分しかかからなくて一番近い。
向かう途中にこんなに黄金色一色に染まった街の景色が…!
普通に街歩きしてても楽しめそうですね💛

 

 

 

5)こじんまりとしたが見事にまとまった「目白庭園」

ひっそりと住宅街に佇む「目白庭園」も、知る人ぞ知る紅葉の穴場スポット。

規模は大きくなくコンパクトですが、池・滝・築山・数寄屋造りの茶室・東屋など、日本伝統庭園の要素がぎゅっと凝縮され、とても素敵。高低差のある園路を巡りながら、築山や滝を引き立てる紅葉を鑑賞したり、東屋や茶室の外に配されたベンチに腰を掛け、中央の水鏡に映された紅葉や松の雪吊りの反射を眺めたりと、紅葉の楽しみ方も色々。

結婚式の前撮り写真の撮影に訪れる正装するカップルもいたりして、絵になりますね💛

▲池に優雅に泳ぐ錦鯉や鴨を見るのも癒されます。まさに散歩コースとしても、憩いの場としてももってこい、都会のオアシスだと思います。

さらに嬉しいことに、毎年の11月に一週間だけ、盛りを迎える紅葉がライトアップされます普段は入園無料ですが、その期間だけ300円かかります。それでも一訪する価値ありです!煌めく照明に浮かび上がる紅葉のリフレクションは、何とも言えない幻想的で美しいのです。

 

 

 

大自然を感じる公園で
紅葉狩りするのもGood

 

6)過ごし方がお任せ!自由な空気が流れる「代々木公園」

東京23区内の公園で5番目に大きい「代々木公園」は、ジョギングやサイクリングから楽器演奏やダンスの練習まで、様々な過ごし方のできる、近所にあったら絶対重宝したい公園です。

広々としたドッグランもあるので、愛犬まで楽しめちゃうんですよ!(^^♪

国籍や性別、年齢を問わず幅広い人たちに愛されていて、アクセスも
JR山手線「原宿」駅/東京メトロ副都心線「明治神宮前」駅より徒歩3分、
東京メトロ千代田線「代々木公園」駅より徒歩3分、
小田急線「代々木八幡」駅より徒歩6分 と、とてもいいからこそ、休日になると例外なく家族連れやカップルで賑わっています。ゆっくりしたいなら、やはり平日がいいですね。

「見本園」や「原宿門」、「水回廊」などには、約6種1300本もの紅葉する樹木が植えられており、11月下旬から12月上旬には秋色に染まったケヤキやイチョウ、モミジがとても綺麗で、見るだけでもリフレッシュされます💛

特に「中央広場」に広がる、真っ赤な紅葉と黄金色のイチョウのコントラストは必見!ふかふかのイチョウの絨毯の上でピクニックしたり、寝転んでいたりするのは至福なひとときに間違いなし。

▲「原宿」駅から公園に向かう途中で黄金色に覆われた街並みが!青空と交じり合うことで一段と輝いて見えて、心がときめいてしまいました💛

 

 

 

7)歴史も自然も文化も感じられる「上野公園」

江戸時代から庶民に親しまれている日本で最初の都市公園「上野恩賜公園」は、可愛いパンダが見られる動物園に博物館や美術館、歴史的な寺社にお洒落なカフェやレストラン…様々な施設やお店が入っていて、今なお国内外の人に愛されいつも賑わいを見せています。

上野公園と言えば「桜の名所」と即答する人は少なくないと思いますが、実は11月中旬~12月上旬には「清水観音堂」や「東京国立博物館」、「上野大仏」、「寛永寺の五重塔」など有名なスポットで、赤や橙色に色変わりしたイロハモミジやユリノキも見られちゃいます。紅葉狩りしながらぐるっと公園を巡るだけでいい運動になりますね(^^♪

▲天気のいい日に、ボート池に映り込む色とりどりのスワンボートと池沿いに連なるイチョウは、静止画のように美しく、息をするのも忘れてしまいそう。

そんな上野公園は、JR山手線をはじめ、様々な線路が乗り入れる「上野」駅から徒歩2分。そのほかにも「上野広小路」・「御徒町」・「湯島」・「根津」などの駅が周辺にあるので、交通の便は本当に申し分ありません。

 

 

 

(つづく)

 

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