前回は手塚治虫先生をはじめ、漫画のレジェンドたちが住んでいた「ときわ荘」を再現した「マンガミュージアム」を紹介しましたが、その周辺には、当時漫画家たちが仕事で足繁く訪れた喫茶店や、創作のヒントを探しに通っていた書店や映画館、そして午後3時からの「一番風呂」が楽しみだったという銭湯などが立ち並んでいました。

そうしたスポットのほとんどはとっくに廃業し、昔の面影が残らない跡地となってしまったものの、漫画家たちの作品などによく登場しているお馴染みの場所なだけに、ファンには訪れるだけでワクワクしちゃう「聖地」に違いありません。

 

 

たとえファンでなくても、スタンプ収集などゆかりの地を回遊する楽しさが増す工夫がされているため、ミュージアムを訪れた後散策マップを片手にぐるっと回るのは、予想以上に楽しいことなのかもしれません。

また、「落合南長崎」駅と「椎名町」駅周辺のエリアには、ときわ荘の漫画家たちが生み出したキャラクターのモニュメントやパネルが散りばめられており、街を歩いていると不意に目に飛び込んできて楽しいのです。

 

さて、ここからは比較的に見所が多く、ファンであるか否かにかかわらず楽しめるスポットをいくつかピックアップしてご紹介します(^^)/

 

その1
トキワ荘通りお休み処

 

2013年12月に開設した「お休み処」は、昔のお米屋さんから改装した施設。

 

 

1階には休憩・物販・イベントスペースが、2階にはときわ荘に関する展示スペースが設けられており、コンパクトでありながら、ゆっくり見ると2、3時間経っちゃいます。

 

特に壁に飾られたたくさんの漫画家の先生のサイン色紙は見逃せません。一般の漫画ファンはともかく、現在活躍している漫画家たちも聖地巡りに来ているということですね♪

それぞれ異なるタッチで描き下ろされた色紙は、眺めるだけで楽しかったです。

 

特筆すべきなのはその居心地のよさ。入った途端、年配のスタッフさんが「こんにちは」「漫画がお好きですか?」と親切に声をかけてくれて、展示を見ているときも別のスタッフさんが自ら丁寧に(本当に有料ガイドさんのように細かいエピソードまで)案内してくれました。まるで小さい博物館を見学したような気分でお得感いっぱいだったし、なにより、そのホスピタリティに心が温まりました。ブラボー!

 

トキワ荘通りお休み処

都営大江戸線「落合南長崎」駅 A2出口より徒歩5分
西武池袋線「東長崎」駅 南口より徒歩15分
西武池袋線「椎名町」駅 南口より徒歩12分

📞03-6674-2518
🏠〒171-0052 東京都豊島区南長崎2丁目3−2

営業時間:午前10時〜午後6時 (最終入館:午後5時30分)
毎週月曜日定休(月曜祝日の場合は、翌日火曜休館)

 

その2
トキワ荘マンガステーション

 

「トキワ荘通りお休み処」の3軒隣に建っている「トキワ荘マンガステーション」は、2020年7月にマンガミュージアムと同時オープン。

 

ここではなんと!復刻版の「漫画少年」や「仮面ライダー」、「鉄腕アトム」など、トキワ荘に入居していた漫画家の作品やトキワ荘関連の書籍、およそ6千冊の貴重な本が無料で読み放題

コロナ対策として50分入り替えとなっているとはいえ、本当にお得すぎるので、近所に住んでいれば毎日通いに来ちゃいますね!

トキワ荘マンガステーション

都営大江戸線「落合南長崎」駅 A2出口より徒歩8分
西武池袋線「東長崎」駅 南口より徒歩13分
西武池袋線「椎名町」駅 南口より徒歩10分

📞03-6674-2518
🏠〒171-0052 東京都豊島区南長崎2丁目3−3
営業時間:午前10時〜午後6時 (最終入館:午後5時30分)
毎週月曜日定休(月曜祝日の場合は、翌日火曜休館)、年末年始 

 

その3
マンガピット

 

 

「漫画ばかり読まないで、もっと勉強しなさい」

そういう風に注意してくる親や学校の先生をぜひ連れて行っていただきたいのは、2022年3月にオープンしたばかりの「マンガピット」。

コンセプトは「マンガ×学び」。ここでは「新しい世界を発見できるマンガ」や「学びにつながるマンガ」を選出・発表し、どんな年齢層でも楽しめる学習漫画を中心に陳列しているのです。

漫画を読んでいるうちに、授業や試験に出てくる知識や人物なども自然に覚えちゃうなんて、最高じゃないですか!漫画を読む=さぼるという固定概念が、一気に覆されてしまいますよ。

 

利用は2時間半ごとの入れ替え制で、貸し切りもできるとのこと。そして料金は一般=500円・中学生以下=250円・小学生未満=無料となっていますが、無料見学できるところもあります。

 

また、入口の看板に書いた通り、同じ建物内に昭和の歴史や漫画・アニメの文化を紹介する「仮称・昭和歴史文化記念館」こと「トキワ荘通り昭和レトロ館」も今年2022年11月にオープンする予定。訪れる楽しみがどんどん膨らみ、ますます目が離せませんね!

ちなみに、それらの施設が入っている建物は、トキワ荘と同じく昭和20年代に建てられた商業施設「味楽百貨店」からリノベーションされたもの。道理でいい味が漂っていますね👍レトロ好きも要チェック!

 

マンガピット

都営大江戸線「落合南長崎」駅 A2出口より徒歩7分
西武池袋線「東長崎」駅 南口より徒歩12分
西武池袋線「椎名町」駅 南口より徒歩12分

📞070-5560-4965
🏠〒171-0052 東京都豊島区南長崎3丁目4−10 味楽百貨店 1階
営業時間:午後1時15分〜午後6時30分(土日は10時30分~)
毎週月曜日定休(月曜祝日の場合は、翌日火曜休館) 

 

その4
松葉

 

1950年に創業した中華料理店「松葉」は、トキワ荘の漫画家たちが良く通ったり出前を頼んだりしていた御用達のお店。トキワ荘ゆかりの地のなかで数少ない現存するスポットだからこそ、ファンなら絶対一度は立ち寄るべき聖地なのです。

 

 

その美味しさは、藤子不二雄Ⓐ先生も自分の作品「まんが道」で描かれています。

 

ちなみに、藤子不二雄の自伝的な作品となる「まんが道」から改編されたドラマが、今週の水曜日&木曜日にNHKで連続放送されることを、「トキワ荘通りお休み処」のスタッフに親切に教えていただきました。せっかくなので、皆さんもぜひ見逃さないでくださいね!

放送日程
8/10(水)午後11時45分から 第1回~第8回
8/11(木)午後11時45分から 第9回~第15回 

話は戻りますが、ときわ荘とご縁深いお店なだけに、たくさんの漫画家や有名人が訪れ、テレビの取材も多いのは、おかしいことではありません。

あれこれワクワク眺めながら待っていると、頼んだラーメンが着丼♪

醬油ベースのスープは創業当時の味を受け継いだそうで、今まで日本で食べた「日本化」しているラーメンと違い、本当に「中華」の味がした一品でした。

ただ、そのスープはラーメンのスープより、「豬腳麺線」という醤油で煮た豚足(豬腳)&そうめん(麵線)を合わせた台湾料理のスープに近いように感じました。シンプルでありながら優しく、疲れをとってくれるようなさっぱり系の味でした♡

 

 

今回は「まんが道」で描かれているのはラーメンだったということで、ラーメンにしましたが、チャーハンや焼酎のサイダー割り「チューダー」も評判が高い名物でとても気になります。

機会があればまた食べに来たいですね!皆さんもぜひ♪

 

松葉

都営大江戸線「落合南長崎」駅 A2出口より徒歩7分
西武池袋線「東長崎」駅 南口より徒歩12分
西武池袋線「椎名町」駅 南口より徒歩12分

📞03-3951-8394
🏠〒171-0052 東京都豊島区南長崎3丁目4−11
営業時間:11時00分~15時00分/17時00分~20時00分
毎週月曜日定休 

 

いかがでしたでしょうか?

 

今回は比較的に見所が多く、ファンでなくても楽しめる 

■トキワ荘通りお休み処
■トキワ荘マンガステーション
■マンガピット
■松葉

といった4つのスポットをご紹介しました。
それらはすべて「マンガミュージアム」のある「トキワ荘通り」こと「南長崎通り」沿いに建っているので、訪れる時間が限られている場合は、そこさえ押さえておけばいいと思います👌

 

また、当時はトキワ荘だけでなく、【西武池袋線】沿線の「椎名町」駅と「東長崎」駅から西側の練馬区にかけてのエリアにも、多くの漫画家が住んでいたらしい。まさに昭和のノスタルジーを楽しみながら、漫画ゆかりの地を回遊するのにぴったりのエリアだと思います。

レトロや漫画好きで、街歩きも趣味のあなた、よかったらこの漫画ゆかりの地を見回ってみませんか?(^^)/

 

 

※記事掲載時の情報です。
最新の情報をご確認の上、お訪ね下さい。

 

落合南長崎の周辺にある物件をチェックしよう!